ゲーム業界で働いてみたいけど、どの転職エージェントを使うべきなのかわからない、このような悩みを抱えている方もいるのではないでしょうか?
それぞれの転職エージェントには得意とする領域がありますので、サービスの選択を間違えると転職成功率は一気に下がってしまうでしょう。
そこで本記事ではゲーム業界を目指すのにおすすめの転職エージェントを紹介、サービスの選び方や未経験から転職を成功させるためのポイントについても解説しています。
ゲーム業界への転職を目指す男性
こういった方にとって最適な情報が記載されていますので、ぜひ最後まで読んでみてください。
- ゲーム業界への転職に必要な基礎知識
- ゲーム業界への転職でおすすめの転職エージェント8選
- ゲーム業界向け転職エージェントの失敗しない選び方
- 未経験者がゲーム業界に転職するためのポイント
ゲーム業界への転職で押さえておきたい基本知識
ゲーム業界を目指す際におすすめの転職エージェントを紹介する前に、まずは事前に押さえておきたいゲーム業界の基本知識について解説していきます。
一口にゲーム業界と言ってもいくつかの領域に分かれており、その分類を知っておかないと転職時にミスマッチが発生しやすいからです。
ゲーム業界特有の構造でもあるので、しっかりと理解しておきましょう。
ゲーム業界の企業は大きく4つに分けられる
ゲーム業界では携わる開発分野によって以下の4つに分類されます。
コンシューマー系 | 家庭用ゲーム機のゲーム開発 |
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Web・モバイル系 | スマホアプリやソーシャルゲームの開発 |
アーケード系 | アミューズメント施設に設置される業務用ゲーム機の開発 |
プラットフォーマー | ゲーム用ハード機(プラットフォーム)の開発 |
近年ではスマホゲーム市場が拡大し、コンシューマー系とされる任天堂やスクウェア・エニックスなどもWeb・モバイル系領域でゲーム開発に取り組んでいます。
自分がどういった形でゲーム開発に携わりたいのかを明確にして、転職先候補を検討してみましょう。
デベロッパーとパブリッシャーの違い
ゲーム業界への転職を目指す場合に注意しておきたいのが、デベロッパーとパブリッシャーの違いです。
デベロッパーはゲーム開発専門の企業を指し、パブリッシャーはゲームを販売する母体となる企業を指します。
ゲームを販売する企業は宣伝広報も担当するため認知度が高くなりやすく、コナミやセガといった有名ゲーム会社の多くはパブリッシャーに分類される企業です。
一方でデベロッパーはゲーム開発のノウハウを持つプロフェショナル集団として、パブリッシャーと共にゲーム業界を確立させている企業群と言えるでしょう。
なおゲーム業界の大手企業ほとんどが、パブリッシャーとデベロッパー両方の側面を持っています。
ゲーム業界の平均年収
ゲーム業界にはさまざまなクリエイター職が存在するため、業界全体のはっきりとした平均年収を算出することは難しいです。
ゲーム開発に関わる専門家の総称となるゲームクリエイターで平均年収を見てみると548万円となっていますが、実際の金額は職種・役職・所属企業の違いにより幅が生まれます。
職種の違いを挙げるとプロジェクトマネージャーが629万円、ゲームデザイナーは496万円などです。(参考:求人ボックス)
所属する企業では中小よりも大手のほうが給与も高い傾向で、ゲーム業界でメジャーな企業の平均年収は1,000万円クラスになります。
ゲーム業界でおすすめの転職エージェント8選
基本知識について説明できましたので、さっそくゲーム業界への転職におすすめのエージェントサービスを紹介していきましょう。具体的なサービス名とおすすめポイントは以下のとおりになります。
- ウィルオブテック|年収アップはデフォルト
- G-JOBエージェント|ゲーム業界特化
- ワークポート|未経験者の転職に強い
- リクルートエージェントIT|業界トップの求人数
- Geekly|Web・ゲーム業界に強い
- マイナビITAGENT|独自求人を多数保有
- レバテックキャリア|年収アップを狙える
- Green|ゲーム業界の求人多数
ウィルオブテック|年収アップはデフォルト
運営元 | 株式会社ウィルオブ・ワーク |
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公開求人数 | 2,123件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 全国(半数以上は東京都) |
ウィルオブテックは2人体制の手厚いサポートと、年収アップをデフォルトとしている点が魅力のサービスです。
ゲーム業界特化ではありませんがIT専門であるため、Web・モバイル系の求人を紹介してもらえる可能性があります。
エンジニア向けのサービスとなるので、開発現場を目的としてゲーム業界へ転職したい方におすすめです。
利用者が考えるキャリアプランに寄り添った提案を得意としているので、しっかりとした自分の考えがあるほど効果的な利用ができるでしょう。
G-JOBエージェント|ゲーム業界特化
運営元 | 株式会社リンクトブレイン |
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公開求人数 | 875件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 関東・関西・九州 |
ゲーム業界に関するキャリアアドバイザーの知識で選ぶならG-JOBエージェントは要チェックです。
G-JOBエージェントでは「ゲーム会社での人事経験3年以上」や「ゲーム開発現場のマネージメント経験」または「国家資格コンサルタント所有者」のいずれかに当たる人材が利用者のサポートをしてくれます。
さらに運営会社がゲーム開発事業も手掛けているため、求人に認知度の高い企業がそろっていることも特徴です。
正社員以外の雇用形態も豊富に扱っているため、未経験者でも利用できるサービスとなります。
ワークポート|未経験者の転職に強い
運営元 | 株式会社ワークポート |
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公開求人数 | 80,825件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 全国 |
転職自体が未経験だという方にはワークポートをおすすめします。面接基礎講座や応募書類作成講座など、11のプログラムを無料で受講できる「転職講座」があるからです。
基礎知識から応用ノウハウまで転職のイロハをしっかりと学ぶことができます。
現在は総合型の転職支援サービスですが、IT専門として運営していた時期が長く特化型に劣らない企業とのパイプを持っているサービスです。
そのためシナリオライターやサウンドクリエイターなど、ゲーム業界に関する多彩な職種の求人を保有しています。
リクルートエージェントIT|業界トップの求人数
運営元 | 株式会社リクルート |
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公開求人数 | 116,068件(2023年9月) |
非公開求人数 | 98,270件(2023年9月) |
求人の勤務地 | 全国 |
ITエンジニア向けの転職支援サービス大手として、業界最大級の求人数を誇るのがリクルートエージェントITです。
おすすめする理由は膨大な選択肢の数、良質な求人の取りこぼしを防いでくれる登録必至のサービスとなります。
ゲーム業界特化の転職エージェントとも相性が良いため、とりあえずでも登録しておくべきサービスと言えるでしょう。
これまで多くの転職者を支援してきた経験と多数の実績があるため、サポートの信頼感は抜群です。選択肢が増える点では、未経験者にとっても利用しやすい転職エージェントとなります。
Geekly|Web・ゲーム業界に強い
運営元 | 株式会社Geekly(ギークリー) |
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公開求人数 | 17,388件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 東京中心 |
IT・Web業界と共にゲーム業界にも強みを持つサービスがGeeklyです。
ゲーム業界への転職を支援し続けてきた知識とノウハウで、利用者の満足度が高いサポートを実践しています。
マッチング精度も高く、紹介した転職先の職場定着率は驚異の97%です。さらに転職が成功した人の約8割は年収アップも実現しています。
ゲーム業界特化という括りの中でサービスの実績を優先するなら、Geeklyは間違いなくおすすめできる転職エージェントのひとつです。
マイナビIT AGENT|独自求人を多数保有
運営元 | 株式会社マイナビ |
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公開求人数 | 47,712件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 全国 |
Web・モバイル系のゲーム関連企業を狙うならマイナビIT AGENTもチェックしてみましょう。ゲーム業界特化ではありませんが、IT専門としてゲーム開発系の求人を多数保有しています。
非公開求人の中にはマイナビIT AGENT独自の案件もあり、ほかのサービスでは出会うことのできないレアな求人への応募も可能です。
応募書類の添削や面接対策に強みを持つサービスで、提案に対する利用者の満足度も高い傾向です。
そのため転職後の定着率も97.5%と高く、安心して求人の紹介を受けられる転職エージェントと言えるでしょう。
レバテックキャリア|年収アップを狙える
運営元 | レバテック株式会社 |
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公開求人数 | エンジニア求人20,264件(2023年9月)
デザイナー求人3,054件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 全国(ほぼ東京都) |
レバテックキャリアはエンジニアの転職に特化した、年収アップ率の高い転職エージェントとなります。
エンジニアだけでなくデザイナー求人も得意としているため、ゲームクリエイター職への転職を狙っている場合にも最適です。
職種別に専門のキャリアアドバイザーが在籍しているので、専門性の高い疑問や悩みについてもしっかりと丁寧に対応してくれます。
利用者のうち96%の人が希望の企業に転職を成功させていることから、応募したい企業がはっきりしている方にもおすすめとなります。
Green|ゲーム業界の求人多数
運営元 | 株式会社アトラエ |
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公開求人数 | 29,755件(2023年9月) |
非公開求人数 | 不明 |
求人の勤務地 | 関東・関西が中心 |
最後に紹介するのは転職エージェントではなく、転職サイトのGreenです。
これまでのサービスと違って求人紹介のサポートは受けられませんが、ゲーム業界の求人を多数保有していることからおすすめとして紹介しておきます。
Greenはスカウトシステムを中心とした転職支援サービスで、「気になるボタン」を使い企業へ気軽にアプローチできる点が大きな特徴です。
気になるボタンでマッチングが成立すると、本番前に企業の雰囲気を知れるカジュアル面談が可能となります。
スキルを見たうえでのスカウトがきっかけとなるため、ゲーム業界における自身の市場価値を知りたいという方におすすめのサービスです。
【失敗しない】ゲーム業界向け転職エージェントの選び方
ここからはゲーム業界向け転職エージェントの選び方について解説していきます。転職エージェント選びで注意してほしい具体的なポイントは以下のとおりです。
- ゲーム業界に特化しており企業とのパイプが太いか
- ゲーム業界に精通したアドバイザーが在籍しているか
- 目的に合ったサポートを受けられるか
ゲーム業界は専門性の高い分野と言えるので、これら3つのポイントを押さえておくことが重要になります。内容をしっかり理解して、失敗しない転職エージェント選びを実践しましょう。
ゲーム業界に特化しており企業とのパイプが太いか
先ほど述べたとおり、ゲーム業界は専門性の高い分野です。したがって利用する転職エージェントは、ゲーム業界に特化したサービスが推奨となります。
ゲームプログラマーやゲームディレクターなどゲーム業界のみに狙いを絞った職種になると、さまざまな業界を対象とする総合型では求人の取り扱いが少なくなる傾向です。
職種にこだわるのであれば、少なくともひとつは特化型に登録しておきましょう。ただし総合型であってもゲーム業界との太いパイプを持っているサービスも存在します。
このケースだと求人内容にも期待できるので、登録する価値は十分あると言えるでしょう。
ゲーム業界に精通したアドバイザーが在籍しているか
ゲーム業界に精通したアドバイザーが在籍しているかどうかも選択時のポイントです。
ゲーム業界へ転職する際の基本知識で解説したとおり、開発分野は4つの領域に分かれています。
知識が十分あるキャリアアドバイザーでないと、希望する分野の求人を紹介してもらえない可能性もあるでしょう。
こちらからの質問や悩みに対して的確に答えてもらえず、不安で転職活動が進まない事態も考えられます。特化型のサービスであってもキャリアアドバイザーの専門性はチェックしておきましょう。
目的に合ったサポートを受けられるか
どんな転職でもかなえたい希望、つまり目的があります。キャリアップ・キャリアチェンジ・環境変化・スピード重視など、転職に求める条件はさまざまです。
転職エージェントの選択においては、自分の目的に合っていることが第一条件となります。
それぞれのサービスが持つ強みと自分の状況を正確に把握して、最適なサポートが受けられる転職エージェントを選択しましょう。
転職エージェント自体は無料で利用できるケースがほとんどですので、気になったところにはとりあえず相談してみるというのもひとつの手です。
未経験者がゲーム業界に転職するためのポイント
記事の最後に未経験者がゲーム業界に転職するためのポイントについて解説しておきます。具体的な内容としては次のようなものです。
- Web・モバイル系のベンチャー企業を狙う
- 転職しやすい職種からキャリアをスタートさせる
ゲーム業界は専門性の高い転職市場となりますので、実務未経験からチャレンジした場合のハードルは高い傾向です。
しかしながらまったく不可能というわけではなく、これから説明する内容を押さえておけば未経験からの転職成功率も上昇します。ぜひ参考にしてみてください。
Web・モバイル系のベンチャー企業を狙う
未経験からゲーム業界へ転職する場合は、Web・モバイル系のベンチャー企業を狙ってみましょう。
ゲーム業界におけるWeb・モバイル系のベンチャー企業は、ソーシャルゲームを開発しているケースが多いです。
年々成長し続けるスマホゲーム市場では人手不足の傾向が強くなっているため、実務未経験でも採用してもらえる可能性があるでしょう。
単純に大手と比べて競争率が低いことも、未経験者向けと言える理由です。反対になるべく避けたいのが、プラットフォーマーやコンシューマー系となります。
これらの企業は即戦力を求めているため、未経験での採用確率は低いと言わざるを得ないでしょう。
転職しやすい職種からキャリアをスタートさせる
目指す職種の転職難易度が高いと感じる場合、デバッカーやスクリプターといった未経験でも挑戦しやすい業務からキャリアをスタートさせるのもおすすめです。
これらの職種を2、3年経験することにより、プログラマーやプランナーにステップアップしていく事例は珍しくありません。
また正社員でなく契約社員や派遣、アルバイトといった転職へのハードルが下がる雇用形態での求人も検討する価値があります。
実務経験を優先したキャリアプランを考えてみるのも、未経験者がゲーム業界への転職を成功させるポイントと言えるでしょう。
【まとめ】ゲーム業界に強いおすすめ転職エージェント8選
身近に感じられる人も多いゲーム業界ですが、転職を成功させるには業界に対する深い知識が必要になります。
そのため登録する転職エージェントのひとつは、専門性の高い特化型にしておくべきでしょう。
どのサービスを選択するかは各転職エージェントが持つ強みに注目です。転職で優先したい条件や、自分の状況に合ったサポートが受けられるサービスがおすすめとなります。
本記事で紹介した転職エージェントも合わせて、ぜひ検討してみてください。